水産資源の持続的利用につながる代替食品が、魚の刺し身にも広がっています。
これらの代替食品は、見た目だけでなく、味や食感が本物に近いと言われ、SDGs(持続可能な開発目標)への関心が高まる中、国内外で注目を集めています。
三重県菰野町の食品会社「あづまフーズ」は、2021年から、コンニャク粉を使ったマグロやサーモン、イカなど人気の刺し身を模した「さく」の販売を開始しました。
これらの商品は、米国やカナダなど海外への輸出が中心で、ベジタリアンやビーガン(完全菜食主義者)からの注文も多いそうで。
マグロとサーモンは、白っぽい筋まで再現されたリアルな見た目を持ち、消費者の反応は様々です。
「食感はコンニャク」と感じる人もいれば、見た目が似ているためか、本物の刺し身と勘違いした人もいるとのことです。
今後は、調味料で味付けした「漬け」の商品化や、他の魚種の開発も進める予定です。
このような代替食品は、持続可能な食糧供給に向けて興味深い取り組みであり、さらなる進展が期待されています。