福岡県柳川市にある私立柳川高校（生徒数約1200人）の学食メニューに、福岡市発祥のラーメン店「一風堂」の豚骨スープで人気のラーメンが加わることになりました。
この素晴らしい実現の背後には、ドイツからの留学生の一言がありました。
ことの発端は、留学中の国際科2年生であるナッペ・淳さん（16歳）が、学食にラーメンがないことを残念に思っていたことです。
2023年秋、民放テレビで学校が紹介され、留学生が好きな日本食を聞かれた際、淳さんはラーメンが好物であることと同時に「学食にないのが寂しい」と話しました。
この一言が一風堂の創業者である河原成美さん（71歳）の耳に入り、同社会長が学校にメニュー提供を持ち掛け、契約がまとまったのです。
一風堂の人気商品の一つである「白丸元味（しろまるもとあじ）」が学食メニューに加わり、生徒たちはそのおいしさに大喜びしています。学食で提供されるのは初めてで、一風堂ラーメン祭りを開催して約500食を提供した際には、生徒たちが長蛇の列を作りました。
このラーメンは、2月下旬ごろから正式に学食のメニューに加わる予定です。
一風堂は海外を含め約280店を展開していますが、柳川市や周辺には店舗がないため、学食での提供は特別な機会となりました。
一風堂の「まろやかで食べやすい味」を、柳川高校の生徒たちに知ってもらえることを願っています。
この留学生の一言から実現したエピソードは、学食のメニューに新たな風を吹き込み、生徒たちにとって楽しい驚きとなったことでしょう。
